海でも海に行かなくてもできる、多様な研究者とつくる体験型海洋学習教材LAB to CLASS
海を楽しく学ぶ場を日本中に増やしたい

〈LAB to CLASS〉は、海洋自然科学の研究者や環境教育の専門家が、分野・地域を超えて集まり、内陸部を含む全国の小中学生に「海洋環境と自分たちの(生活の)つながり」を体験的に学んでもらいたいとの思いの元に発足したプロジェクトです。プロジェクトでは教材の開発と、インターネットを通した普及を行い、子どもたちの海洋環境保全意識を高めることを目的とした活動を続けています。
■共同開発者:海辺の環境教育フォーラム >>(外部サイト)

LAB to CLASS組織図イメージ

2分でわかる!LAB to CLASS

LAB to CLASS教材を活用したイベント【海を学ぼうスクールIN相模大野】の様子を、テレビ神奈川・カナガワニ海でご紹介いただきました。

Approach

LAB to CLASS
教材サイトの運営

学校の教員や社会教育の指導者のみなさまが、海に関する学習活動を行うときに役立つ“情報”や“教材”を、多様な切り口で紹介しています。そのまま印刷して使える教材、指導者用資料が無料でダウンロードできるほか、実施方法の解説映像、参考資料や映像などがWEBサイトで閲覧できます。地域や対象年齢に合わせてアレンジして使用することも可能です。

2016年度・2017年度子どもゆめ基金(独立行政法人国立青少年教育振興機構)の 助成金の交付を受けて制作しました。
*注:著作権については「利用規約」https://lab2c.net/termsをご確認ください。

LAB to CLASS
教材の普及事業/イベント

LAB to CLASS教材を活用した小学生&教育関係者向けのワークショップ『海を学ぼうスクール』などのイベントを行ないます。『海を学ぼうスクール』は、子どもたちは「海の生きもの」をテーマに、教育関係者は「探究学習・アクティブラーニング」をキーワードに、「海と自分のつながり」に気づくことを目指す室内体験型のワークショップです。

『海を学ぼうスクール』は、2019年度《海と日本PROJECT》の一環で実施しました。

LAB to CLASSリーダー養成

教材を効果的に活用できる指導者の養成事業を行なっています。
LAB to CLASSの教材は、多様なインタープリテーション技法を組み込み、効果的に伝えられるように工夫をしています。隠された工夫の紹介、教材のアレンジ方など、WEBサイトでは伝えられない指導技術を学べる講座です。講座を受講者は『LAB to CLASSリーダー』として登録させていただきます。

次回のLAB to CLASSリーダー養成講座は、新型コロナウイルス感染状況を見て開催を決定します。

Member

LAB to CLASSプロジェクトには、bridgeスタッフの他にも全国各地で活躍するたくさんのメンバー・協力者がいます。主なメンバー・協力者をご紹介します。(順不同)   

LAB to CLASSプロジェクトとは(外部サイト) >>

古瀬 浩史(ふるせ こうじ)
日本インタープリテーション協会代表理事/帝京科学大学アニマルサイエンス学科教授/海辺の環境教育フォーラム通年事務局

1980年代から、自然公園施設に「インタープリター」として勤務。その経験を活かして、インタープリテーション計画、インタープリターの人材育成、それらに関係した地域振興などを行ってきました。現在は大学でインタープリテーションを教えています。海の自然をテーマにした環境教育も関心の一つです。
大堀 健司(おおほり けんじ)
エコツアーふくみみ主宰/
海の環境教育NPO bridge 正会員

琉球大学理学部海洋学科にて地質学を専攻し、同大学院卒業後、東京の建設コンサルタントに就職するが、1999年長男の誕生を機に、自分の人生と家族の生活を考え直し脱サラ。エコツーリズムと環境教育の世界へ飛び込んだのでした。好きなものはオートバイとカメラ。嫌いなものはクッキーとスポーツ。
友永 たろ(ともなが たろ)
水生生物イラストレーター

大分県生まれ、東京都在住。1985年よりフリー。「ガイア理論」にハマって以来、生物と地球好きに・・・。生きものの特徴を押さえつつ、かわいくキレイに描くのが主なお仕事。好きなものは、棘皮動物とサンゴと水生古生物と。趣味は陶芸とトレイルラン。
大浦 佳代(おおうら かよ)
フリーランスライター/海と漁の体験研究所代表/
海の環境教育NPO bridge正会員

おもに漁業・農業のジャンルで執筆しています(著書『漁師になるには』ほか)。海好きが高じてダイビングインストラクターに。やがて自然体験だけでなく、生業体験にも魅了され、各地の漁業体験を見て歩くことをライフワークにしています。好きな物:時代小説、発酵食品。
高橋 幸治(たかはし こうじ)
メディアプランナー/
国際ファッション専門職大学教授

電通でコピーライター・CMプランナー、株式会社アスキーで『MacPower』編集長を経て独立。デジタル分野を中心に企業のクリエイティブ戦略を手がけるかたわら、メディア批評を執筆してきました。主な著書は『メディア 編集 テクノロジー』『Rethink Internet:インターネット再考』
大堀 則子(おおほり のりこ)
エコツアーふくみみ/わくわくサンゴ石垣島代表/
海の環境教育NPO bridge 正会員

琉球大学理学部海洋学科にて海洋生物を専攻。卒業後はサンシャイン国際水族館で飼育員として勤務。結婚、出産を機に自然に暮らしたいなと石垣島へ移住、夫婦でエコツアーと環境教育の仕事をしています。好きなものは海産無脊椎動物で、特にナマコとタコノマクラ。
風呂田 利夫(ふろた としお)
海洋生物生態研究者/
東邦大学名誉教授

東京湾やその近郊の海の生物、特にベントス(底生生物)や彼らの棲息環境について研究しています。干潟や川と海が出会う汽水環境に生息する生物について市民参加の観察会を通して、東京湾の生態系サービスの体験の共有や東京湾生物が求めている都会の海の環境再生の提案を行っています。
浪崎 直子(なみざき なおこ)
環境教育コーディネーター(フリーランス)/
海の環境教育NPO bridge 正会員

琉球大学大学院でサンゴ礁生態学を学ぶ。海の環境を守る仕事がしたいと思い、卒業後は海の環境NPO法人OWS、国立環境研究所、東京大学で海の教育の仕事をしてきました。現在は5歳と3歳の子どもを育てつつ、熊本と沖縄で活動をしています。好きなものはサンゴ。趣味は島めぐりとスノーケリング。
八木澤 潮音(やぎさわ しおね)
海あそび舎 /
海の環境教育NPO bridge正会員

海無し奈良県でダイバー両親に育てられ、海好きに。琉球大学で海漬けの日々を送ったあと、東京のダイビング器材・マリン用品メーカーへ就職。同じタイミングでLAB to CLASSプロジェクトにも参加。2023年より福岡・芦屋町で「海あそび舎」をスタート!海好きな人を増やすぞ〜
山田 格(やまだ ただす)
動物学者/
国立科学博物館名誉研究員

生物としての人類の歴史を理解するには解剖学が不可欠と痛感し、解剖学を選びました。水中で生じた脊椎動物が陸上に展開した進化の歴史に魅了され…、ようやく陸上に適応したのに海に戻っていった「へそまがり」、海の哺乳類の体を理解しようとしてきました。70歳を過ぎた今も謎に苦しめられています。
塩澤 文男(しおざわ ふみお)
アートデイレクター/
パーカッションニスト/画家

デザイン会社を経営するなかでさまざまな雑誌・書籍のアートディレクションを行ってきましたが、1986年岡本太郎氏にインタビューをした時に強烈な衝撃受け、画家としての活動を始めました。現在は、京都や東京の寺院でまったく新しい表現の神仏画に挑むなど、巨大画を描いています。
飯沼 恵一(いいぬま けいいち)
学習院大学文学部教育学科 教授

子どものころから生きもの好き。大学では琵琶湖のビワヒガイの産卵生態を研究。その後は、子どもたちに自然の素晴らしさを伝えることを課題に、大学院、23年の小学校教員を経て、現在は教員養成・環境教育研究に取り組んでいます。東京での仕事に加え、妻の住む沖縄でも研究生活をしています。
久保 頼三郎(くぼ らいざぶろう)
グラフィックデザイナー/Ryan LLC

グラフィックデザインを中心にイラスト、映像音楽作品の制作など多様なジャンルで活動しています。LAB to CLASSでは「海と自分のつながり」をデザインの視点でより明確に伝えることに重点を置き、「自然と社会の共生」にまで広げた“より豊かな循環”を考える訴求効果を目指しています。
渡辺 未知(わたなべ みち)/しおだまりん
海中絵本作家

水族館でのイルカとのふれあいプログラム担当や、スノーケリングガイド・海辺のインタープリター(自然体験の案内)を経て、海中絵本作家に挑戦中。しおだまりが好きすぎて名付けたペンネームは”しおだまりん”。子どもが海の生きものと出会う絵本「まほうのうみめがね」を上梓。
さとう ゆみ
アナウンサー・執筆/マナマカニ代表/
NPO法人サラマンドフの会理事

動物好きが高じて自然環境や生態系に関心を持つようになりました。伊豆諸島・御蔵島の野生イルカとの出会いで人生が変わりました。鯨類や象、昆虫に至るまで生き物は何でも大好き。最近は野鳥観察にはまっています。好きなものは動物とビールと海と空。著書『風のしま』『アフリカゾウに会いに行こう』
安田 純(やすだ じゅん)
アクアマリンいなわしろカワセミ水族館 館長

現在は磐梯山の麓にある淡水生物の水族館にいます。bridgeとの出会いは東日本大震災の翌年、前任地『アクアマリンふくしま』で開催された海辺の環境教育フォーラムでした。水族館が子どもたちが自然に出る「入口」になれればと思います。好きな生き物:金魚、水草など草花、マングローブ、ねこ。
小川 結希(おがわ ゆうき)
インタープリター
(自然教育研究センター/日本IP協会フェロー)

野山や川で遊び惚けていた子ども時代。その自然への思いからインタープリターに。今も、海より野山や都市部での活動が多いですが、海も野山も繋がっている!自然への思いはどこでも共通!の思いで、このプロジェクトも大切にしています。趣味:子育て、養蚕と真綿作り、自然の中をいっぱい歩く。
中村 千穂(なかむら ちほ)
アクアマリンふくしま縄文の里グループ主任/
日本動物園水族館協会生物多様性委員国際保全部

大阪生まれインドネシア育ち。幼少期から海に浸り、大学卒業後にアクアマリンふくしまへ入社しました。最近は動物本来の生態を伝えるために、生息環境を再現した哺乳類展示を行い、2018年に日本エンリッチメント大賞受賞! 子どもたちへのインタープリテーションも実施しています。
茂木 みかほ(もてき みかほ)
海あそびナビゲーター(フリーランス)

アクアマリンふくしま他3つの水族館勤務、ダイビング雑誌の編集を経て、現在はフリーランスに。神奈川県の逗子・葉山の海をフィールドとした子どもたちの放課後活動の講師、自由大学「さかな学」のキュレーターとして活動中。水族館などで、魚に変身する「ギョスプレ」イベントなども主宰しています。
古川 健(ふるかわ たけし)
アクアマリンふくしま館長/日本動物園水族館教育研究会事務局長/天然記念物柴犬保存会理事

水族館での仕事の始まりは飼育員ですが、アクアマリンふくしまでは主に教育普及活動を担当してきました。自然(生物)を媒体とした教育普及ということでLAB to CLASSプロジェクトに参加しました。犬好きが高じて縄文柴犬を作出する天然記念物柴犬保存会での活動も行っています。
人見 道夫(ひとみ みちお)
ネイチャーガイド風の道 代表


イルカと泳いで人生変わった男。IT業界からダイビングインストラクターへ転身! 環境教育、心理学、マインドフルネスなどを学び「ネイチャーガイド風の道」を立ち上げました。野生イルカと泳ぐプログラムの他、海や森で人と自然をつないで笑顔にする“自然セラピー”を行なっています。
野澤 健夫(のざわ たけお)/鯛損(たいそん)
フィッシングメッセンジャーR/
HOOKかんきょう『協育』事務所主宰

海なしの山梨県生まれ。小さい頃から魚釣り、とくに海釣りが大好きで、釣具量販店に就職、店長に。ある時、釣り場のゴミの多さに危機感を覚えて退職。2003年独立、釣り場から魚たちの声を集めて、環境教育プログラムを発信し続けています。釣った魚のお料理は、仲間たちから大好評。
高橋 麻美(たかはし あさみ)
科学コミュニケーター


大学院で海洋自然科学を専攻、在学中からサンゴ礁の観察ガイドなども経験。日本科学未来館の科学コミュニケーター、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の広報などをへて、現在は国際NPOで持続可能な漁業の推進をする傍ら、ライフワークとして海洋教育プログラム講師の活動もしています。
篠原 正典(しのはら まさのり)
帝京科学大学生命環境学部自然環境学科 教授

京都大学で動物行動学を学び、野生イルカの暮らしに触れたいと、国内のドルフィンスイミングの黎明期から小笠原や御蔵島に通い、体当たりでイルカを観ています。特技は素潜りと盲牌。好きなものは映画鑑賞と将棋の観戦。大学1年で観た『グラン・ブルー』は今でも見続けています。
寺西 聡子(てらにし さとこ)
特定非営利活動法人ディスカバーブルー事務局長

横浜国立大学の生物海洋学研究室にて海のバクテリアを研究。一般企業に務めたものの転職。現在は、神奈川県で海の自然を伝える仕事をしています。さまざまな生物がつながり合い、生き生きと暮らす海辺の生態系、自然全体が大好き。それをみなさんにお届けできたらうれしいです。
小島 あずさ(こじま あずさ)
一般社団法人JEAN事務局長

東京生まれ。広告制作の仕事をしてきましたが、1988年に日本初のエコバッグとなる布製買物袋を企画・販売。この頃から犬の散歩ついでのごみ拾いが日課となりました。その後、海洋ごみ問題の解決に取り組むJEANの設立に参加。最近は、趣味で漆塗と蒔絵をしています。
矢北 洋介(やきた ようすけ)
Colors Diving Proshop 代表/PADI マスタースクーバダイバートレーナー/潜水士/アンダーウォーターインタープリター

ダイバーの父親に憧れインストラクターになりました。久米島、サイパンでガイド修行後、伊豆に腰を据え父のショップの責任者に。2019年に独立し、松戸に都市型のダイビングショップをオープン。素晴らしい海の魅力を伝えることが、僕にできる一番の環境保全だと考えています。
後藤 亜樹(ごとう あき)
環境教育セレンディピティ主宰(環境教育プランニング)/沖縄大学地域研究所特別研究員/ペンギン基金研究員

インディージョーンズみたいに世界の動物を見て回りたい!と、カナダでシャチの観測、オーストラリアでペンギン調査のほか、ガラパゴス、コスタリカ、ボルネオ、北極圏などを訪れました。現在は沖縄で環境教育や地域作りの仕事に関わっています。都留文科大学環境生態論今泉ゼミ卒。
山中 康司(やまなか やすし)
(株)トーイダイビング企画代表/NPO日本安全潜水教育協会会長/西伊豆 黄金崎ダイブセンターアドバイザー

大学在学中にダイビングインストラクターになり、卒業後証券会社に勤めるものの海の魅力に負け、トーイダイビング企画を設立。ダイビングショップの運営や設立サポート、インストラクター養成を行う傍、NPO日本安全潜水教育協会では水辺の安全と海洋環境保全の活動をしています。
矢北 拓也(やきた たくや)
城ヶ崎インディーズ 店長/PADIオープンウォータースクーバインストラクター/潜水士/アンダーウォーターインタープリター
ダイビング一家に生まれ、小笠原・フィリピンでの水中ガイド経験を経て伊豆でインストラクターをしています。毎日海にいる事で気がつく環境の変化や問題を、わかりやすく、楽しく、深く知ってもらいたいと、ガイドの他、映像や講演など、あらゆる手法で海の素晴らしさを伝えています。
橋本 雄生(はしもと ゆうき)
映像クリエイター/カメラマン

YouTubeを中心に活動するクリエイターの動画編集や撮影・MV制作のほか、ASCII.jpのYouTubeチャンネルでは生放送の配信を担当しています。最近は趣味でVJもやり始め、部屋の中がクラブ状態です。PCを自作することが好きで、知人のPCを作ったりすることもよくあります。

special thanks

森 恭一(帝京科学大学アニマルサイエンス学科教授/鯨類研究者)/ 三谷 曜子(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター准教授/海生ほ乳類研究者) / 日比野 麻衣(アクアマリンふくしま)/ 村山 祐子(アクアマリンふくしま)/ 星 克彦(アクアマリンふくしま)/ 平松 大樹(積丹町立美国小学校教諭) / 関橋 眞理(フリーランスライター)/ 山崎 裕賀(インタープリター)/ 笠原 利香(イラストレーター/シュノーケルガイド ルンバ・ルンバ主宰)/ 鈴木 倫太郎(WWF Japan「しらほサンゴ村」)/ 谷森 亮佑 (デザイナー) / 帝京大学小学校アフタースクール「帝翔塾」/橋本今日子(グラフィックデザイナー)/有留晴香(イラストレーター)/山口達也(イラストレーター)/所真也(イラストレーター)/小林鉄郎(八重山漁協サンゴ養殖研究班)/佐藤ひろき(自然教育研究センター)/三輪千夏(アースカラーネイチャーツアーズ)/井上 満(日本シェアリングネイチャー協会理事)/大貫 陽(映像ディレクター)/青木省悟(イラストレーター)/高安優里(イラストレーター)/畑啓生(愛媛大学理学部准教授)/佐藤 秀光/福岡美奈子/石山日奈子/栗原未樹/笹岡瑞生/山﨑嘉宗/多留聖典/座間吉成/阿部絢香/芝原達也(谷津干潟自然観察センター)/城ケ島インディーズ/串本海中公園センター/小寺昌彦/依田和明/土川 仁(海の環境教育NPO bridge)/ 原 郁美(海の環境教育NPO bridge)     ※順不同

Field

千葉県盤洲干潟
東京・神奈川から1時間ほど!カニや小魚、鳥など、多くの生きものの息吹を感じられる東京湾最大の干潟です
沖縄県石垣島
サンゴ礁の美しい海は、地球温暖化・海洋漂着ごみ問題など、地球規模の海洋環境保全活動の最前線です。
東京都御蔵島
100頭を超える野生イルカと、幹回り5m以上の巨樹が茂る森。伊豆諸島の中央に位置する自然豊かな島です