干潟のフィールド体験を核とした
生徒主体の探究学習(学校横断・地域連携プロジェクト)

東京湾を生活圏に持つ人々が、「海の環境課題」や「地球環境問題」を自分ごととして考え、行動できるように——。

学校教員(探究学習先進校)、地域事業者、フィールドワーカー・研究者、海の環境教育NPO bridge が協働し、千葉県木更津市の盤洲干潟を舞台に中高生向け【干潟HAKKENプロジェクト 盤洲干潟 海の探究プログラム】を始めました。(2025年~)

このプロジェクトでは、未来の担い手たちが、盤洲干潟での体験を通して海と人との関わりを学び、地域課題、さらにはグローバル規模の環境課題を探究します。身近な海から世界へと視野を広げ、持続可能な社会の構築に向けて自らアクションを起こせる力が育つように、私たちがサポートします。

盤洲干潟の教育的価値

都心からすぐの“生きた教室”——それが盤洲干潟です。

東京湾内に広がる盤洲干潟(ばんずひがた)は、日本最大級といわれる自然干潟。多様な生きものが息づく、貴重な生態系を持っています。都心から車で約1時間半と近く、都市に暮らす人々が “自分の暮らしと海のつながり”を実感できる貴重なフィールドです。

潮の満ち引きによるダイナミックな自然を体感しながら、海洋環境や生物多様性、気候変動などの地球規模の課題を、身近な自然を通して学ぶ—-。五感をつかったフィールド観察を通して自然への視野を広げ、対岸に広がるビル群を眺めながら自らの暮らしを振り返る—-。それらの体験が、東京湾の豊かさと抱える課題、その両方に気づくきっかけとなる—-。そして、地域の環境問題は、地球規模の課題が結びついていることを理解する—-。

盤洲干潟は、生物や海だけにとどまらない、多面的な学びの場として、高い教育的価値を備えていると私たちは考えています。

プロジェクトの主な流れ (2025年度)

参加者:都内在学の中高生

●6月 盤洲干潟 フィールドキャンプ
干潟に面したキャンプ場でテント泊(自炊)をしながら、自然観察や地元の方との交流などを通して、干潟をたっぷり感じる2泊3日。
 > 募集用チラシPDF

●6~9月 参加者各自で探究活動
6月キャンプを通して感じたこときっかけに、それぞれのテーマで探究活動。*必要に応じて、教員や当団体スタッフ、プロジェクトメンバー(探究サポーター)がサポート。

●9月 探究報告会 第1回(オンライン)
6月キャンプの参加者、探究サポーターの他、さまざまな分野の専門家にご参加いただき、参加者が自分の探究の現在を報告。専門家等からアドバイスをいただく。

●9月~2月 参加者各自で探究活動
専門家へのインタビュー、フィールドワークなどを通してそれぞれの探究を深めます。*必要に応じて、教員や当団体スタッフ、プロジェクトメンバー(探究サポーター)がサポート。

●3月(予定) 探究報告会 第2回(都内会場)
広く一般の方に向けて、それぞれの探究活動や今後のアクションプランなどを発表します。

プロジェクトメンバー

山藤 旅聞(新渡戸文化学園)/ 宮本 裕美子(ドルトン東京学園)/ 荻上 健太郎(東京学芸大学)/ 中馬 啓太(チューマアーキテクト アンド アソシエイツ 代表:建築家、コミュニティデザイナー)/ 椿 仁三千(新渡戸文化学園)/ 伊東 久枝・浪崎 直子・宇都 由起・平田 彩乃( 海の環境教育NPO bridge)

協賛・協働・協力者の募集

《干潟HAKKENプロジェクト》では、自然科学の研究者・フィールドワーカーだけでなく、多様な分野の研究者・地域事業者・企業・ボランティアスタッフ等を募集しております。“未来を担う若者たち”を応援し、一緒に“より良い海・地球”を考え、アクションを起こす仲間になってください。

「ちょっと気になる」と思ったら、お気軽にお問い合わせフォームより、ご連絡ください。みなさまのご参加、ご支援をお待ちしています。