東京湾で地球とタッグを組む夏! 盤洲干潟・海の探究プログラム


~ フィールドキャンプ ”学習者主体”の究極を目指して ~

実施場所:千葉県木更津市 小櫃川河口干潟・金田みたて海岸
実施日:2025年6月6日(金)〜8日(日)
参加者:都内中高一貫校(2校)7名


2025年6月、東京湾に奇跡的に残った”ディズニーシー 25個分”もの広大な自然干潟「盤洲干潟」で、中高生と共にフィールドキャンプを実施しました。

本プログラムは、学校・NPO・地域が連携して行う年間型の探究学習プログラムです。
中高生が干潟でのフィールドキャンプでの体験を通して、自分の興味に基づいた探究テーマを設定し、担当教員のサポートのもとで探究を深めていきます。その中心となるのが、今回実施したフィールドキャンプです。

初年度の今年は、都内の中高一貫校2校から参加者を募集し、生徒7名と担当教員3名が参加しました。さらに、干潟や海に詳しい「探究サポーター」として大人14名も加わりました。
生徒・教員・サポーター・スタッフといった立場を超え、
「干潟や海のことをもっと知りたい!」という想いでつながる仲間が集まった、そんなキャンプになりました。

■フィールドキャンプの様子

【1日目:顔合わせ&テント設営&漁師飯に挑戦】

【2日目:干潟を味わいつくす】

【3日目:みんなで決める1日&ふりかえり】

最終日。キャンプ場の撤収作業はありますが、それ以外の時間はフリーです。みんなからは「釣りがしたい!」などの声も聞かれましたが、話し合った結果、もう一度金田みたて海岸の干潟に出てみることに。干潟はじっとしていると、生き物の存在がわかりませんが、砂を掘ってみたり、目を凝らして海そうの間を見たりすると、たくさんの生き物が見えてくる不思議な場所。3日目にはそんな環境にも慣れて、積極的にアクションを起こし多くの生き物を見つけていました。

■干潟からはじまる探究の旅

今回のフィールドキャンプでは、広大な干潟での生物観察や、食事づくり・テント泊などのキャンプ体験を通して、参加者一人ひとりが何を感じ行動をするかを大切にしました。
答えを与えたり、企画者側が目的を設定せず、できるだけ自由な環境のなかで、参加者個々が感性をひらき、今という世界を彼らの視線で見つめてほしい・・・そんな思いでサポートをしました。
参加者たちは、日ごろ感じていることや、すでに取り組んでいる探究テーマに、今回の気づきや発見を重ねることで、新しい方向性を見つけてくれるのではないか・・・。担当教員や探究サポーターが少し違う視点からアドバイスをしたり、背中を押したり…。そして、そこに関わる大人たちの夢中な姿そのものが、彼らの探究をさらに深めるのではないか。そんな環境づくりを目指したキャンプでもありました。

この後、生徒達はそれぞれの学校で探究活動を進め、9月中旬にオンラインで中間報告会、翌年3月にアウトプット発表会を行う予定です。(報告会の様子は後日、ご報告します)

*この事業は、ファンドクリエーション基金の助成金を受けて実施をしています。

[レポート: yuki ]