盤州干潟・海の探究プログラム 成果発表会

実施場所:新渡戸文化学園・スタディフェスタ内(東京都中野区)
実施日:2026年2月28日(土)、3月1日(日)
発表者:6名
2025年度にスタートした「干潟HAKKENプロジェクト」では、昨年6月、東京湾に残された広大な自然干潟「盤洲干潟」を舞台に、中高生とともにフィールドキャンプを実施しました。
盤洲干潟は、その面積が“東京ディズニーシー約25個分”にも相当する、首都圏でも貴重な自然環境です。参加した生徒たちは、実際に干潟に足を運び、多様な生きものや自然環境を体感しながらそれぞれの関心の芽を育んでいきました。
(フィールドキャンプのレポートはこちら)
その後、生徒たちはキャンプでの体験を起点に、自らの興味や問いに基づいた探究テーマを設定し、担当教員のサポートのもとで学びを深めてきました。
そして2026年3月、探究の成果を発表する機会として、新渡戸文化学園「スタディフェスタ」内にて、2日間にわたり成果発表会を実施しました。
発表では、干潟の生態系や環境保全、人と自然との関わりなど、多様な視点から生徒たち一人ひとりが探究の成果を発信しました。フィールドでの原体験から生まれた問いが、それぞれの言葉で社会へとつながっていく、非常に意義深い機会となりました。

発表概要は以下をご覧ください。
【テーマ】
・貝殻のアップサイクル(貝殻チョーク)
・鯨類の保護を目的とした環境問題の現状と対策
・カーボンニュートラルと観光
・海の生物の魅力と小児看護
・魚のコミュニケーション(魚同士/外的環境)
・海の命を守るためのアクションガイド(サンゴの保護活動)
干潟でのフィールド体験をきっかけに、環境・社会・医療などさまざまな分野へと関心が広がっていったことが印象的でした。当日は、発表だけでなくワークショップを用意している生徒もおり、来場者の方々が実際に参加しながら、会場は和やかでにぎやかな雰囲気に包まれました。発表後には、来場者の方と生徒が直接コミュニケーションをとる姿も多く見られ、新たな気づきやつながりが生まれる時間となりました。

■発表概要
【貝殻のアップサイクル(貝殻チョーク)】
干潟のキャンプ体験をきっかけに貝殻の多様性に興味を持ち、廃棄量が多いホタテの貝殻を再活用することで環境保護へのアクションを起こそうとする探究。参加者が黒板に海にまつわる絵を描くワークショップを実施し、みんなで盛り上がりました。
【鯨類の保護を目的とした環境問題の現状と対策】
シャチなど鯨類を取り巻く環境問題について調べ、個体数を減らさないためにできることを考察、1年を通して様々な活動に参加してきた行動派の生徒さんによるシャチ愛にあふれた発表でした。
【カーボンニュートラルと観光】
実際に自分で観光に行ってみてCO2量を算出し、可視化することから始まるエコツーリズムへの探究。旅行者が積極的にカーボンニュートラルに向けた行動をしたくなるには?特典を付ける?などこれから考察が深まっていくところに大いに期待ができる発表でした。
【海の生物の魅力と小児看護】
海になかなか行くことができない小児患者さん向けに海の魅力や危険を伝えるための探究。体を動かして海の生物を知ることができる「体験型絵本」の発表でした。五感をより刺激するにはどうしたらいいか?今回の発表をきっかけにさらにブラッシュアップされる予感にわくわくしています。
【魚のコミュニケーション(魚同士/外的環境)】
干潟にいる魚が逃げていくのを実際に見て何をトリガーに逃げたり集まったりしているのか?から始まった探究。実際に複数の種類の音を聞かせてみての反応を調べる実験を発表。今後データをさらに集めて探究を深めたいと今後の展望が楽しみな発表でした。
【海の命を守るためのアクションガイド(サンゴの保護活動)】
サンゴの保全活動に関わっているスタッフとの会話をきっかけに、環境を守るための”アクション”についての探究。ビーチクリーンで拾ったゴミから影響を考えたり、一般企業が取り組んでいるアクションについても調べた発表でした。アクションを起こす仲間が増えて好循環が生まれることに期待したい発表でした。

■全体を通して
この報告会がゴールではなく、通過点であり、それぞれ今後も探究が進んでいくと思うととても楽しみです!
1つのフィールド体験から生まれた疑問や興味が、それぞれの専門分野と結びつき、独自の探究へと発展していったことが印象的で、私自身もとても刺激を受けました。まだまだ走り始めたばかりのプロジェクトですが、今後の「干潟HAKKENプロジェクト」にもぜひご注目ください。
[レポート:あや]

