東京湾・お台場の「海」を知ろう!

~港区立小中一貫校お台場学園6年生 × FEILER 「ブルーシー プロジェクト」事後学習 ~
◆ テーマ:⾃分のいる場所「お台場海浜公園の海」を理解する
◆ 学習目標:
1)”森と海のつながり”のなかの「ここ(⾃分)」に気づく
2)埋め⽴て前の⾃然「⼲潟の海」を知る〜再生の目指すところを意識する
3)プラごみ等の海洋環境問題を自分の生活とつなげて考えられるようになる
◆ 体験者:小学6年生 67名
◆ 実施場所:お台場学園 体育館
◆ 実施時間:2025年12月22日(月) 10:35〜12:00
◆ 使用教材:海洋学習教材LAB to CLASS
《海の生きもの 椅子取りゲーム》海の生きものカード
《干潟のジグソーパズル》
◆ 協賛:フェイラージャパン株式会社
コーディネート:伊東久枝(海の環境教育NPO bridge)
スタッフ:人見道夫(ネイチャーガイド 風の道)・茂木みかほ(フリーランス)
概要
東京湾の湾奥、お台場の人工海浜に面して立つ『お台場学園』。公立の学校としては珍しい小中一貫教育を行っている学校で、その立地を生かして、低学年から地引網や海苔づくり体験、アマモの育成など、多くの海洋学習を行っています。
2025年、株式会社フェイラージャパンの社会貢献事業『ブルーシー プロジェクト』の一環として、小学6年生を対象としたプログラムが行われました。当団体では本事業からの寄付金を活用し、参加児童に向けて特別授業『東京湾・お台場の「海」を知ろう!』を実施しました。授業では、都市部の海での人工海浜の意義、そして東京湾の自然本来のポテンシャルと悪化する海洋環境に自分たちができることなどを、『干潟のジグソーパズル』他いくつかの教材を使って学び、楽しみながら海のことを「自分ごと化」できるような工夫を行いました。
◎活動の様子
■干潟の自然と陸との関係
江戸時代、江戸城の前で最初の埋め立てが始まる以前、東京湾沿岸にぐるりと広がっていた干潟。品川沖にあたるお台場周辺も、エビ漁や海苔の養殖が盛んな遠浅の海でした。その本来の「干潟の自然」がどのようなものなのか、森や町とどうのようにつながっているのかを、大判のジグソーパズルを作成することで可視化。「水の流れ」やそれに乗って陸域からやってくる栄養塩や、プラスチックごみのことも、子どもたちと一緒に考えながらパズルの上に写真などを置いて話し合いました。

■「理想の海」を考える
江戸時代の干潟が広がる豊かな海と、自分たちが暮らしている現在の都市の利便性。それらを考えて、自分たちがこれから創りたい「未来の海」はどのような海なのか、そのために自分ができることは何なのか? グループで考え、意見交換を行いました。
そして、海の環境教育NPO bridgeのメンバーそれぞれが持つ「未来の海」への思い、そのためにやっていることなども少し紹介をして、特別授業を終えました。


◎実施後の感想
小学校の低学年から目の前の海で体験活動を行い、海洋学習に力を入れている学校のため、海に対する知識は広く、特にプラスチックごみなどの環境問題に対する認識が高いと感じられました。しかし認識が高く、ビーチクリーンナップなどの行動も行っているだけに、海浜公園でも生物が減少している現状や、観光客によるゴミのポイ捨て問題など、現状課題に無力感や義務感を持ちやすい環境のようにも思えます。そこで今回は、グループディスカッションの時間を設けて「未来の海」をそれぞれに考え描くことで、「未来への希望」を持って日々の行動を位置付けられるような、きっかけづくりのプログラム構成にしました。世界有数の都市に隣接する港湾で、「自然と人の暮らしが持続可能なバランスで成り立つ未来」を考え続けてくれることを願って。
(海の環境教育NPO bridge 伊東)
活動の様子や進行表など、より詳しい「実施レポート(PDF)」は、こちらからご覧いただけます。


